アリストファネス(文献学者)(読み)ありすとふぁねす(英語表記)Aristophanēs

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アリストファネス(文献学者)
ありすとふぁねす
Aristophanēs
(前257ころ―前180)

古代ギリシアの文献学者。ビザンティンの出身で、アレクサンドリア図書館長を務め、言語文学、自然科学など、広い領域にわたって研究した。辞書、文法書などを著したほか、とくに原典批判の方法についてさまざまのくふうを試み、ホメロスをはじめ多くのギリシア古典詩人の写本を編集して校訂本を刊行した。当時発展しつつあった文献学への貢献はきわめて大きい。

[岡 道男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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