アリストテレス主義(読み)アリストテレスしゅぎ

精選版 日本国語大辞典 「アリストテレス主義」の意味・読み・例文・類語

アリストテレス‐しゅぎ【アリストテレス主義】

〘名〙 哲学用語。アリストテレス思想傾向を継ぐ考え方。哲学にとどまらず、生物学物理学地理学、音楽論等の個別科学領域をも支配した。一二世紀末、西ヨーロッパに移入され、聖アルベルトウスおよびトマス=アクィナスによって、スコラ哲学に完全に取り入れられた。近代になって自然科学批判を受けたが、ライプニッツヘーゲルなどに大きな影響を与えた。

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デジタル大辞泉 「アリストテレス主義」の意味・読み・例文・類語

アリストテレス‐しゅぎ【アリストテレス主義】

アリストテレスの思想を受け継ぐ哲学上の立場スコラ学を経て、現在もカトリック思想の中に存続している。

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世界大百科事典(旧版)内のアリストテレス主義の言及

【世界観】より

…この世界観で善とされるのは,この内的目的と自己の目的とを一致させ,それに向かって前進することである。ヨーロッパではアリストテレス主義と呼ばれる伝統となり,ヘーゲルやマルクス主義の世界観もこの類型に入る。ヨーロッパでは13世紀および18世紀後半から19世紀にかけて特に支配的で,生物や技術はもちろん国家や言語もこの見地から扱われた。…

※「アリストテレス主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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