日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 アリステイデス(弁辞家)ありすていですAristeidēs(129―181ころ) ローマ時代のギリシアの弁辞家。アジアのミュシアの出身。アテネに出て弁論をアッティコスHerodes Atticus(101―177)から学んだが、若くして健康を害し、小アジアに住んで著述や講義をした。新ソフィスト時代に属し、『聖談』6巻などの作品を残している。当時は主として文章の美しさから高く評価されたが、現在ではむしろローマ時代の小アジアの社会生活や宗教を知る資料としての価値が大きい。[引地正俊 2015年1月20日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例