アランティウス静脈管(読み)アランティウスじょうみゃくかん

改訂新版 世界大百科事典 「アランティウス静脈管」の意味・わかりやすい解説

アランティウス静脈管 (アランティウスじょうみゃくかん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアランティウス静脈管の言及

【血管系】より

…1枝は門脈に結合し,これによって臍静脈からの動脈血の一部は肝臓に送られる。他の1枝は静脈管(アランティウス静脈管)で,肝静脈または直接下大静脈に連結する。臍静脈からの動脈血の大部分はこの静脈管によって下大静脈に注ぎ,下半身からの静脈血とともに右心房に入る。…

【妊娠】より

…一方,胎児では栄養摂取もガス交換も体外に存在する胎盤で行われるために,血液循環の状態は成人に比べて著しく異なっている。胎児血行と出生後の血行との差異の主要点は,(1)心臓には卵円孔が存在して左右の心房が交通し,(2)ボタロ管によって肺動脈が大動脈に連絡するため,大循環と小循環とは分離されず,肺の血行はきわめて不完全で,肺の発育に必要な栄養を供給するに足る血液が循環するにすぎず,(3)臍静脈(動脈血を有する)はアランティウス静脈管によって直接に下大静脈に開口し,心臓に新鮮血を送る,という3点である(図8)。胎児循環系のなかで純粋な動脈血を有するのはただわずかにアランティウス静脈管とその分枝のみで,その他の部分では種々の割合に静脈血を混ずるが,上半身を巡る血液は,下半身のものに比べて動脈血の割合が多い。…

※「アランティウス静脈管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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