アラビトール

化学辞典 第2版 「アラビトール」の解説

アラビトール
アラビトール
arabitol

C5H12O5(152.15).アラビニトールともいう.ペンチトールの一種.D-アラビトールは,地衣類植物GymnocarpeaeやマッシュルームFistulina hepaticaに遊離状態で多量に存在する.D-アラビノースまたはD-リキソースの還元で得られる.無色結晶.融点103 ℃.[α]D+7.7°(ホウ砂水).L-アラビトールはペントース尿症患者の尿中に見いだされる.融点102 ℃.DL-アラビトールは健康体の尿中にエリトリトールとともに存在する.融点105 ℃.[CAS 2152-56-9][CAS 7643-75-6:L-アラビトール]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アラビトール」の解説

アラビトール

 C5H12O5 (mw152.15).

 アラビノースのアルデヒド残基が還元されてアルコールになった形の糖アルコールキノコや地衣類に含まれている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android