アモイ(厦門)(読み)アモイ

百科事典マイペディア 「アモイ(厦門)」の意味・わかりやすい解説

アモイ(厦門)【アモイ】

中国,福建省南東部の港湾都市。英語ではAmoy。1933年に市制。もとは島であったが,1956年海上堤防の完成で陸地と一体化した。別名嘉禾嶼,鷺嶼という。明朝以来,海辺防備の要所で,清朝初期には鄭成功がここを拠点とした。付近の鼓浪嶼(コロンス)には,もと諸外国の共同租界が設けられていた。厦門港は島の南西部にある商業港,漁港で,1842年南京条約により開港華商の東南アジア方面への送出港としても有名。1980年経済特区に指定され,その範囲は当初は湖里地域の2.5km2にすぎなかったが,その後市全体に拡大された。1987年に台湾との交流が自由化され,台湾からの投資が急増した。1994年の工業生産総額241億元のうち7割近くは外資企業によるもの。鷹厦(ようか)鉄路により江西省の鷹潭に通じる。191万人(2014)。
→関連項目三都澳中華人民共和国

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