アメダス(英語表記)AMeDAS; Automated Meteorological Data Acquisition System

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメダス」の意味・わかりやすい解説

アメダス
AMeDAS; Automated Meteorological Data Acquisition System

日本の気象庁が 1974年11月1日に運用を開始した無人気象観測システム。正式名称は地域気象観測システム降水量観測する観測所は約 1300ヵ所(約 17km間隔)あり,このうち約 840ヵ所(約 21km間隔)では降水量に加えて,風向風速気温日照時間(→日照)を観測している。また,雪の多い地方の約 310ヵ所では,積雪の深さを観測している。各観測値は毎正時に,電話回線で自動的に東京のアメダスセンターに送られていたが,2008年3月からはアメダスデータ等統合処理システムの運用が開始され,最大瞬間風速の観測,気温の 10秒ごとの観測に変更となった。また,統計処理された観測データを 10分ごとに全国気象官署に配信するとともに,民間気象業務支援センターを経由して部外機関にも提供している。(→気象観測

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知恵蔵 「アメダス」の解説

アメダス

地域気象観測システム。全国に無人の地域気象観測所を展開し、約1310カ所で降水量を(このうち約850カ所で降水量に加え、風向・風速、気温、日照時間、約290カ所で積雪の深さも)観測し、局地的な気象を監視するシステム。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 宮澤清治 NHK放送用語委員会専門委員 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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