アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団(読み)アムステルダムコンセルトヘボウかんげんがくだん(英語表記)Concertgebouw Orkest,Amsterdam

改訂新版 世界大百科事典 の解説

アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 (アムステルダムコンセルトヘボウかんげんがくだん)
Concertgebouw Orkest,Amsterdam

オランダ管弦楽団。1888年,アムステルダム演奏会場コンセルトヘボウ)の専属オーケストラとして組織され,初代指揮者はケスWillem Kes(1856-1934)。95年後任のW.メンゲルベルクは1945年まで弦の響きとロマン的情緒を特徴とする同楽団の個性を築き育成に尽くした。その後ベイヌム,ついでハイティンク常任をつとめ現在に至る。1920年にマーラーの全管弦楽による音楽祭を催すなど,マーラーおよびロマン派の作品を得意とする。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団の言及

【オランダ】より

…19世紀前半はドイツ・ロマン派の影響が強かったが,19世紀末から20世紀初めにかけて,ズウェールスB.Zweers(1854‐1924),レントヘンJ.Röntgen(1898‐1969),ディーペンブロックA.Diepenbrock(1862‐1921),ウァフナールJ.Wagnaar(1862‐1941)らの作曲家が出て,オランダ音楽を世界的水準にまで高めた。1888年に設立されたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団は,名指揮者メンゲルベルクとのコンビで,世界有数のオーケストラに成長した。20世紀の主要作曲家として,パイパーW.Pijper(1894‐1947),アンドリーセンH.Andriessen(1892‐1981),バディングスH.Badings(1907‐ ),ファン・バーレンK.Van Baaren(1906‐70)があげられる。…

※「アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android