アマ(亜麻)(読み)アマ

百科事典マイペディア 「アマ(亜麻)」の意味・わかりやすい解説

アマ(亜麻)【アマ】

アマ科一年草繊維油料作物。茎は高さ0.6〜1.2m,各節に披針形の葉を互生。夏,青または白色の5弁の花をつける。繊維用品種と種子用品種がある。前者は,茎の下部が黄変し,落葉するころに収穫する。繊維はリネン原料とする。種子から亜麻仁油(あまにゆ)を採る。日本へは明治時代に繊維をとる目的で北海道に導入された。
→関連項目アサ(麻)植物繊維繊維作物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アマ(亜麻)」の意味・わかりやすい解説

アマ(亜麻)
アマ
Linum usitatissimum; flax

アマ科の一年草で,高さ 1m以上になる。西アジア原産といわれる。日本では繊維植物としておもに北海道や北陸地方で栽培されている。茎は円柱状で細長く,上部で分枝し,葉は披針形または線形で長さ2~3cmあり,互生する。夏の頃,枝先に直径 1.5cmほどの白または青い5弁花をつける。成熟した種子をしぼって得る油はアマニ (亜麻仁) 油で,おもにペンキ油絵具印刷インキなどの製造に用いられる。また茎から良質の繊維をとり,リンネルと呼ばれる高級な繊維がつくられ,ハンカチーフ,洋服地,シャツ,テーブルクロスなどをつくる。

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