アポリナリウス(英語表記)Apollinarius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポリナリウス」の意味・わかりやすい解説

アポリナリウス
Apollinarius

[生]310頃
[没]390頃
ラオデキアの司教神学者アタナシウス親交がありアリウス派反対アポリナリウス説を唱える。コンスタンチノープル公会議 (381) で排斥された。

アポリナリウス
Apollinarius

2世紀のヒエラポリスの司教,弁証家,聖人。ローマ皇帝マルクス・アウレリウスにあてた信仰弁証の書を著わした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアポリナリウスの言及

【キリスト論】より

…アリウス説はニカエア・コンスタンティノポリス信条(381)において退けられ,ここに正統的教義が確立した。このとき,キリストの人性の完全性を否定するアポリナリウスも退けられたが,続いてネストリウスは逆に人性を第一として神性を弱め,あるいはエウテュケスは人性を神性の中に吸収するなど,神性・人性の区別を明らかにしない〈単性論〉が行われた。これを排したのはカルケドン信条(451)の〈両性論dyophysitism〉であって,〈両性は混合せず分離せず〉というのがその表現である。…

※「アポリナリウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android