アブ-メナ(読み)アブメナ

世界遺産詳解 「アブ-メナ」の解説

アブメナ【アブ-メナ】

1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、アレクサンドリア南西部のミリュート砂漠に位置する。エジプト最古のキリスト教都市の一つで、3世紀にローマ帝国によるキリスト教弾圧で殉教した聖者メナス(285~296年頃)の墓所。ここに聖堂が建設され、キリスト教の一派、コプト教最大の巡礼地となった。9世紀以降イスラム教徒に征服され、聖堂は破壊されたが、20世紀初め、砂に埋もれていたアブ・メナの遺跡が発掘された。人類の歴史上、価値のある遺跡として評価され、世界遺産に登録された。土地改良による溢水などのため崩壊危機に瀕し、2001年、危機遺産リストに登録された。◇英名はAbu Mena

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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