アブラハム契約(読み)あぶらはむけいやく

世界大百科事典(旧版)内のアブラハム契約の言及

【イスラエル】より

…他方,旧約聖書によると,民族の起源は,それより4,5世紀前に,ヘブライ人アブラハムがメソポタミア地方からカナンへ移住して来た事件に求められる。遊牧民アブラハムは,のちにイスラエルの神になったヤハウェから,彼の子孫にカナンの地を与えると約束された(〈アブラハム契約〉)。アブラハム,イサク,ヤコブの3代は族長と呼ばれる民族草創の父祖であるが,ヤコブを民族の直接の先祖とする伝承により,ヤコブの別名はイスラエル,その12人の子らはイスラエル12部族の名祖であったと説明される。…

【ユダヤ教】より


【歴史】

[古代イスラエル時代]
 前2千年紀初頭に,神に選ばれたヘブライ人アブラハムが,カナン(のちのパレスティナ)へ移住したできごとによって,ユダヤ民族の前史は始まる。遊牧民アブラハムは,彼の子孫にカナンの地を与えるという神の約束を受けた(〈アブラハム契約〉)。この契約に基づき,カナンは〈選民〉ユダヤ民族の〈約束の地〉になった。…

※「アブラハム契約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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