旺文社世界史事典 三訂版 の解説
アブド=アッラフマーン(3世)
‘Abd al-RaḥmānⅢ
後 (こう) ウマイヤ朝の全盛期を現出させた第8代カリフ(在位912〜961)
イスラーム貴族の反抗を抑圧し,スペインのキリスト教勢力を破って北方に支配を広げ,ファーティマ朝にも対抗して北アフリカに領土を拡大,後ウマイヤ朝の最盛期をつくった。なお,カリフを称したファーティマ朝に対抗して,929年,彼のときから後ウマイヤ朝の君主は,それまでのアミール(総督)に代えて,カリフを称するようになり,後ウマイヤ朝は西カリフ国とも呼ばれるようになった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報