アフリカ楯状地(読み)アフリカたてじょうち(英語表記)African shield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフリカ楯状地」の意味・わかりやすい解説

アフリカ楯状地
アフリカたてじょうち
African shield

アフリカ大陸に広く分布する先カンブリア時代岩石地域。アフリカ大陸の約 57%を占める先カンブリア時代の岩石には,30億年以上前,27億年前から 23億年前,22億年前から 17億年前,13億年前から 9億年前,6億年前から 5億年前の 5回の造山運動が認められる。広義にはこれらによって安定地塊になった地域をさすが,狭義には 13億年前から 9億年前以後の造山運動を受けた地域を除き,西アフリカコンゴカラハリタンザニアの 4ヵ所の安定地塊をさす。ダイヤモンドはこの楯状地地域に産する。(→楯状地

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世界大百科事典(旧版)内のアフリカ楯状地の言及

【先カンブリア時代】より


[分布]
 大陸の中核部はなだらかな地形をなす安定地塊で,楯状地とよばれる。楯状地は先カンブリア時代の地質系統から構成され,カナダ,バルト,アンガラ(シベリア),中国大陸東部,インド,オーストラリア,ギアナ,ブラジル,プラチア,アフリカ楯状地などが知られている(図1)。先カンブリア時代の地質系統の露出面積は全陸地の8~9%にすぎないが,それらを基盤にもつ地域は全陸地の2/3に相当し,各大陸の中核部を形成する。…

※「アフリカ楯状地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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