アフダル山脈(読み)アフダルさんみゃく(英語表記)Jabal al-Akhdar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフダル山脈」の意味・わかりやすい解説

アフダル山脈
アフダルさんみゃく
Jabal al-Akhdar

リビア北東部,キレナイカ地方北西部の山脈。北部の地中海海岸平野から急速に隆起し,南部のサハラ砂漠にかけてゆるやかに下降する平均高度約 300mの高原地帯の中央部を占め,ダルナー西方から長さ 160km,幅 30kmで,ほぼ海岸線に沿ってバンガージ近くまで走る。山脈の平均高度は 600m,最高点は 713mで,青々としたマツセイヨウネズイトスギオリーブなどがおおい,ここから「緑の山」を意味するアラビア語の名称 (ジャバルアルアフダル) が出た。小麦大麦,オリーブ,ブドウアーモンドなどを産し,ヒツジヤギの飼育も行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android