20世紀西洋人名事典 「アビー ワールブルク」の解説
アビー ワールブルク
Aby Warburg
1866.6.13 - 1929.10.26
ドイツの美術史家,文化史家。
ハンブルク生まれ。
ユダヤ系の裕福な銀行家の家庭に生まれ、ユスティ,ヤニチャックに美術史を学び、イタリア初期ルネッサンスに注目してボッティチェリ論によって、いわゆるイコノロジーへの道を開いた。ルネッサンス美術史に古典古代、東洋美術の視点を取り入れた視野の広さは、研究所の活動を通して美術史、文化史、哲学史研究に大きな影響を及ぼした。1901年にハンブルクに約6万冊の「ワールブルク文庫」を創設し、後にロンドン大学に移管され、ワールブルク研究所となった。銀行家パウル・モーレッツは弟で、研究所長を務めたゴンブリッチによる伝記もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」（1995年刊）20世紀西洋人名事典について 情報