アトラス(神話)(読み)アトラス

百科事典マイペディア 「アトラス(神話)」の意味・わかりやすい解説

アトラス(神話)【アトラス】

ギリシア神話でティタン神族の一人。怪力持主プレイアデスヘスペロスはその子。オリンポス神族との戦い(ティタノマキア)に敗れ,罰として西方ヘロドトスによればアトラス山脈)で天空をささえる。ヘラクレスにこの仕事を転嫁しようとするが果たさず,のちペルセウスのため石と化す。なお,16世紀にメルカトルが地図書の装飾アトラスの絵を用いてから〈アトラス〉が地図帳の意となった。また,女性像柱(カリアティード)に対する男性像柱をアトランテスatlantes(アトラスの複数形)と称する。
→関連項目エレクトラ

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