日本大百科全書(ニッポニカ) 「アテネ・フランセ」の意味・わかりやすい解説
アテネ・フランセ
あてねふらんせ
Athénée Français
わが国でもっとも古い外国語教育専門の学校。1913年(大正2)東京帝国大学文学部講師ジョゼフ・コットJoseph Cotte(1875―1949)が、東京・神田の東京外国語学校(現・東京外国語大学)内で「高等仏語」の名でフランス文学の講義を始めたのがおこり。2002年(平成14)フランス語を中心に、英語、ギリシア語、ラテン語を教授し、クラス総数約240、講師90人、学生数年間平均6000人、開設以来40万人以上を数えた。フランス語、フランス文化の日本への普及に貢献し、著名な文学者、芸術家もここで学んだ。映画による国際交流を目的としたアテネ・フランセ文化センター(1970設立)を併設している。所在地は東京都千代田区神田駿河台(するがだい)2-11。
[喜多村和之]