アッサム[州](読み)アッサム

百科事典マイペディア 「アッサム[州]」の意味・わかりやすい解説

アッサム[州]【アッサム】

インド北東部の州。中国,ブータンミャンマーバングラデシュに囲まれる。大半が山岳地帯。住民はインド・アーリヤ系のアッサム人のほか,ボドなどチベット・ビルマ語系の少数民族が多く,大半はブラマプトラ川および南部のスルマ川渓谷に集中している。主産物は茶,ジュート,米,サトウキビ,果実,木材。工業は農産物加工,精油があり,石炭,石油を埋蔵する。なお,世界で初めて陸稲栽培が行われたところとされる。13―19世紀にはアホム王国が栄えた。1826年英保護領。ベンガルとの合体,分離を繰り返し,1947年インドの一州。1963年東部ナガランド,1972年メガラヤ,マニプル,トリプラ,1986年アルナーチャル・プラデーシュ,1987年ミゾラムが分離。州都ディスプール。7万8438km2。3120万5576人(2011)。→アッサム問題
→関連項目インドタイ[人]マナス野生動物保護区

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