日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アダムズ(Roger Adams)
あだむず
Roger Adams
(1889―1971)
アメリカの有機化学者。1月2日ボストンに生まれる。ハーバード大学を卒業(1909)、同大学で博士号を取得(1912)、ベルリン大学およびカイザー・ウィルヘルム研究所(現、マックス・プランク研究所)に学んだ。イリノイ大学教授(1919)、同大学化学部長(1926)、第一次世界大戦中は化学戦部陸軍少佐、第二次世界大戦中は国防科学研究委員長を務め、日本占領軍総司令部科学顧問団長として来日(1947)した。アダムズの酸化白金として知られる触媒や有機ヒ素化合物、局部麻酔剤などの研究がある。1971年7月6日イリノイ州アーバナで没した。
[岩田敦子]