日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アダムズ(John Quincy Adams)
あだむず
John Quincy Adams
(1767―1848)
アメリカ合衆国第6代大統領(在任1825~1829)。第2代大統領ジョン・アダムズの長男として、7月11日、マサチューセッツ州ブレーントリー(現、クインシー)に生まれる。父について滞欧中、フランス、オランダで学び、帰国後弁護士となる。ワシントン、アダムズ両大統領の下でオランダ駐在公使、プロイセン全権公使を務め、1803年フェデラリスト(連邦派)から選出され合衆国上院議員となったが、リパブリカン(民主共和党)のジェファソン大統領の政策に賛成して辞任。1809年ロシア全権公使となり、1814年ガン条約締結の交渉にあたった。イギリス全権公使を経て、1817年モンロー大統領下で国務長官に就任、フロリダ割譲(1819)やモンロー宣言(1823)起草などで活躍した。1825年下院により大統領に選出されたが、このときの下院議員クレイとの取引を非難され、1828年の大統領選挙ではジャクソンに敗れた。1830年合衆国下院議員に選出され、1848年2月23日に死去するまで在職、テキサス併合や奴隷制の拡大に反対した。
[竹本友子]
[参照項目] |