日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アダムズ(Charles Francis Adams)
あだむず
Charles Francis Adams
(1807―1886)
アメリカ合衆国の外交官、政治家で、歴史家。第6代大統領ジョン・クインシー・アダムズの息子。ヘンリー・アダムズらアダムズ四兄弟の父。8月18日ボストンに生まれる。幼少期を外国で過ごす。ハーバード大学卒業後、文筆活動や文書編纂(へんさん)に関心を示す一方、マサチューセッツ州議会議員、連邦下院議員などを歴任し、共和党結成に参加した。1861年リンカーン大統領より駐イギリス公使に任命され(1868年まで在任)、冷静かつ適切な判断をもって、トレント号事件、イギリスにおける南部連合衝角艦(艦首の水線下に攻撃用の突出部をもつ軍艦)の建造問題など重大な外交問題に対処し、イギリス、フランスなどの南部連合側にたっての干渉を首尾よく防止した。1886年11月21日没。
[横山 良]
『オーティス・ケーリ編『アダムズ家の人々』(1964・創元社)』
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