アタプエルカの古代遺跡(読み)アタプエルカのこだいいせき

世界遺産詳解 「アタプエルカの古代遺跡」の解説

アタプエルカのこだいいせき【アタプエルカの古代遺跡】

2000年に登録された世界遺産(文化遺産)。スペイン北部のカスティーリャ=イ=レオン自治州ブルゴス県にある町アタプエルカ近郊に、カルスト地形が広がっている。ここにはたくさんの洞窟があり、膨大な期間にわたる人類化石が発見されている。とりわけアタプエルカを有名にしたのは、シマ・デ・ロス・ウエソス(骨の採掘鉱)と呼ばれる遺跡である。ここで40~20万年前の更新世中期の人類の骨32体が発見され、現生人類であるホモ・サピエンス近縁種といわれているネアンデルタール人祖先にあたるホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク原人)の骨であると見られている。また、グラン・ドリーナの遺跡からは、約80万年前の人類の化石が発見されている。◇英名はArchaeological Site of Atapuerca

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android