百科事典マイペディア の解説 アゼルバイジャン(地方)【アゼルバイジャン】 カフカス東部からイラン北西部にまたがり,カスピ海に面する地域の総称。前7世紀から知られ,19世紀以後ロシアはイランに本格的に侵攻し,1813年のゴレスターン条約,1828年のトルコマンチャーイ条約によって北半部を併合した。現在は中央部を東流するアラス川の北部がアゼルバイジャン共和国,南部がイラン領アゼルバイジャンとなっている。住民は大部分アゼルバイジャン人で,言語はアゼルバイジャン語,宗教的にはシーア派のイスラム教。イラン領は東・西アゼルバイジャン州に分かれる。平均標高1220mの高原地帯で,夏は暑く乾燥し,冬の寒さはきびしい。農業が主で穀物,果実,タバコ,綿などを産する。伝統的手工業として敷物が有名である。鉱物資源は豊富で,ウルミエ湖付近には油田がある。→関連項目カージャール朝 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報