アセンブリッジ(英語表記)Assemblage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アセンブリッジ」の意味・わかりやすい解説

アセンブリッジ
Assemblage

現代美術用語。異質な素材の寄せ集めと組合せによって作品を作り出す技法。アッセンブラージュともいう。キュビズムのパピエ・コレ起源をもつ。フランスの画家 J.デュビュッフェ自作について初めて用いたが,1961年にニューヨーク近代美術館で開かれた「アセンブリッジの芸術展」以来広く用いられるようになった。同展ではアセンブリッジを「主として寄せ集められたもの。部分的であれ全体であれ,その構成要素はすでに形の決っている自然物,人工の材料,物体,芸術の素材であることを考慮しない断片などである」と定義づけている。複合素材による作品はすべてアセンブリッジということもできる。 20世紀美術の典型的な技法といえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android