アジアアフリカ作家会議(読み)アジアアフリカさっかかいぎ(英語表記)Afro-Asian Writers' Association

改訂新版 世界大百科事典 「アジアアフリカ作家会議」の意味・わかりやすい解説

アジア・アフリカ作家会議 (アジアアフリカさっかかいぎ)
Afro-Asian Writers' Association

1956年,ネルー首相らを発起人としてニューデリーで開かれたアジア作家会議が母体となって,58年に発足。同年10月,ソ連邦ウズベク共和国(現,ウズベキスタン共和国)のタシケントで第1回大会が開かれ,37ヵ国約200名が参加。以後カイロ(1962),ベイルート(1967),ニューデリー(1970),アルマ・アタ(現,アルマトゥイ。1973),ルアンダ(1979)と大会を重ねた。事務局はコロンボ,カイロを経てベイルートにある。〈時代のリアリティを反映し,あらゆる差別,社会的不平等,帝国主義の侵略に反対する戦闘的気風を表現し,よりよい生活への人民の願望を鼓舞すること〉を目的に,季刊誌《ロータス》(英・仏・アラビア語版)を出版,69年からロータス賞を設けている(日本では,野間宏堀田善衛が受賞)。なお中国は,1966年中ソ対立下で開かれた北京緊急集会以後,この運動から離脱したままである。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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