アシルCoA(読み)アシルコエー

デジタル大辞泉 「アシルCoA」の意味・読み・例文・類語

アシル‐コエー【アシルCoA】

acyl-CoA脂肪酸補酵素ACoA)がチオエステル結合した化合物総称アセチルCoAなど。CoAチオエステルアシル補酵素AアシルコエンザイムA

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「アシルCoA」の解説

アシルCoA
アシルコエー
acylcoenzyme A

CoAのSH基アシル化されたものの総称.コエンザイムAアシル化合物,アシル基としてはアセチル,アルカノイル,マロニルスクシニルなどがある.生体におけるアシルCoAの関係する代謝系は,脂肪酸の酸化的分解および合成,プロピオン酸代謝,脂質の生合成,ケトン体代謝,ステロイドの生合成などである.いずれの場合もコエンザイムAはβ-ケト酸,チオールエステルなどからアシル基を受けとり,アシルCoAとなり,これがトランスアシラーゼなどの酵素作用によりアシル基をほかに転移する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アシルCoA」の解説

アシルCoA

 アシル基とCoAがチオエステル結合で結合したもの.β酸化経路で脂肪酸を酸化する場合,まずこの形になる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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