アシスタント(読み)あしすたんと(英語表記)Assistant

精選版 日本国語大辞典 「アシスタント」の意味・読み・例文・類語

アシスタント

〘名〙 (assistant)⸨アッシスタント・アスシスタント⸩ 補佐役。助手。また、「補佐役」「副」の意味複合語を作るのにも用いる。「アシスタントディレクター
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「その後発拉第(ファラデイ)遂にローヤル・インスチチューションの佐吏(アッシスタント)となり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「アシスタント」の意味・読み・例文・類語

アシスタント(assistant)

仕事の補佐をする人。助手。「アシスタントパーサー」「アシスタントプロデューサー」
[補説]書名別項。→アシスタント
[類語]助役副使助手片腕助っ人

アシスタント【Assistant】[書名]

マラマッドの自伝的長編小説。1957年刊。イタリア系米国人の青年ユダヤ人商人関係性を通して、人間の尊厳について描いた作品

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アシスタント」の意味・わかりやすい解説

アシスタント
あしすたんと
Assistant

アメリカのユダヤ系作家B・マラマッドの2作目の長編。1957年刊。ロシアからのユダヤ移民モリス・ボーバーの営む零細食品店で強盗を働いたイタリア系の青年フランクが、経営不振のその店に店員となって住み込み、売上金をくすねながらも、商売の立て直しに努力し、やがて店の娘ヘレンに対する恋慕心も手伝って、悔悟苦難滅罪改宗の道を選ぶに至る物語。ニューヨークブルックリンのくすんだ居住区を舞台に展開される哀歓の小説ではあるが、特異な叙情性、暗示性、人間味などに満ちた人物像の造形に成功している。1960年代以降、顕著な活躍をみせるユダヤ系作家たちの諸作品を示唆することになった先駆的作品の一つ。

[邦高忠二]

『酒本雅之訳『アシスタント』(1969・荒地出版社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android