アゴニスト

デジタル大辞泉 「アゴニスト」の意味・読み・例文・類語

アゴニスト(agonist)

生体内の細胞受容体に結合し、神経伝達物質ホルモンなどと同様の機能を示す物質総称。その多くが、受容体に結合できる特定分子構造をもつたんぱく質からなる。作動薬作用薬。→アンタゴニスト

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「アゴニスト」の解説

アゴニスト

 受容体と結合して生理作用を発現する物質.作用薬,作動薬ともいう.生体自身のもつアゴニスト以外に,合成アゴニストや性質を改変したアゴニストがある.例えば,エストラジオール(生体自身)やジエチルスチルベストロール(合成品)は女性ホルモンレセプターのアゴニストであり,コルチゾール(生体自身)やデキサメタゾン(合成品)はグルココルチコイドレセプターのアゴニストである.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「アゴニスト」の解説

アゴニスト
アゴニスト
agonist

作用薬ともいう.ホルモンや神経伝達物質と同じはたらきをする物質の総称.それぞれのアゴニストは特定の受容体に特異的に結合し,内在のホルモンと同様の作用を発揮する.アゴニストときっ抗し,その作用を阻害する物質をアンタゴニストとよぶ.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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