アクス(阿克蘇)(読み)アクス(英語表記)Aksu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクス(阿克蘇)」の意味・わかりやすい解説

アクス(阿克蘇)
アクス
Aksu

中国新疆ウイグル自治区オアシス都市。天山山脈の南麓にあり,阿克蘇川に臨む。交通の要衝で,東は庫車,吐魯番,哈密を経て甘粛に通じ,西は喀什(喀什噶爾),ソーチョ(ヤルカンド)からパミール高原を越えて中央アジアへ出,イラン高原を通って地中海東部に達する,いわゆるシルクロードの結節点にあたり,古くから東西貿易の中継地として栄えた。中国の記録には,前2世紀末に姑墨国として登場する。唐代には撥換城,跋禄迦としても知られた。清末に新疆省が置かれると,アクスには 1884年に温宿州が置かれ,1902年温宿府に昇格した。(→アクス〈阿克蘇〉地区

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百科事典マイペディア 「アクス(阿克蘇)」の意味・わかりやすい解説

アクス(阿克蘇)【アクス】

中国,新疆ウイグル自治区の都市タリム盆地西部,ハン・テングリ山南麓にあり,自動車道路・航空路中心をなすオアシス都市。古来天山南路の要地として栄え,トウモロコシ,綿花を産し,オアシス農業が行われる。また,毛織物工業もみられる。50万人(2014)。

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