アクション・プログラム(英語表記)The Action Program for Improved Market Access

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクション・プログラム」の意味・わかりやすい解説

アクション・プログラム
The Action Program for Improved Market Access

行動計画ともいう。一般的には目標実現を目指してとる,実行計画全般をいう。狭義には,市場アクセス改善のためのアクション・プログラムをさす。日本の巨額の貿易黒字の原因が,輸入規制のためであるとする諸外国の批判に対応し,日本みずから国際化の意向内外に示すため市場開放の行動計画を示すべきであるという対外経済問題諮問委員会の指摘を受け,1985年7月に中曽根政権下で策定された。内容は,(1) 品目関税率の引下げ・無税化,(2) 輸入制限の撤廃,(3) 原則自由,例外制限の考え方に基づく基準認証,輸入プロセスの総点検および改善,(4) 政府調達手続の改善,(5) 金融・資本市場の自由化,(6) サービス分野の市場アクセスの改善,(7) 輸入促進などが盛込まれている。同プログラムはその後,政府・与党対外経済政策推進本部を中心に引続き進められ,日本市場は制度面では国際的に十分開かれたものとなっている。なお,92年の日米首脳会談で宮沢首相は,自動車部品の輸入拡大とコンピュータの政府調達を内容とするアクション・プログラムをまとめた。

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DBM用語辞典 「アクション・プログラム」の解説

アクション・プログラム【action program】

常にマーケティング目的を達成するよう実行すべき戦術をはっきりと説明する企業マーケティング戦略の詳細。あるいは、ベスト・ポジションを採用し、顧客に商品やサービスを売るための企画戦略。この計画には3つの主要な目的が含まれなければならない。(a)市場のニーズを満たすこと。(b)競争優位を獲得すること。(c)利益を生み出すこと。競争優位という言葉は『競争優位戦略』を出版したマイケル・ポーターが述べている重要なキーワード

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