アクションカメラ(読み)あくしょんかめら(英語表記)Action Camera

デジタル大辞泉 「アクションカメラ」の意味・読み・例文・類語

アクション‐カメラ(action camera)

アウトドアスポーツの愛好者が自身の活動を記録するために用いる小型のデジタルビデオカメラ頭部ヘルメット自転車ハンドルサーフボードなどに装着し、メモリーカードに映像を記録する。防水性・耐衝撃性に優れたものが多い。アクションカムスポーツカメラスポーツカム。→ウエアラブルカメラ

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知恵蔵 「アクションカメラ」の解説

アクションカメラ

バイクや自転車の運転中や、スキースノーボードダイビングサーフィン等のスポーツ中の様子を撮影するための小型デジタルビデオカメラ。体の一部や道具、乗り物などに装着させるため、臨場感あふれる映像を記録できる点が最大の特徴。アクションカム、ウエアラブルカメラと呼ばれる場合もある。
単に小型であるだけでなく、アウトドアでの使用を想定しているため、防水機能を持ち、重量も70~130グラム程度で、一般的なデジタルカメラよりも軽いなどの特徴を持つ。
アクションカメラの草分けは、米国GoPro社(2014年2月にWoodman Labs社から社名変更)の「GoPro(ゴープロ)」シリーズのカメラと言われている。
GoPro社は、GoProシリーズのカメラで撮影した飛行機の操縦席からの映像や、エクストリームスポーツと呼ばれる「過激(エクストリームextreme)」な動きのあるスポーツ等の様子をYouTubeにアップロードし、実際の迫力ある撮影映像を広告宣伝に利用することで、販売台数を増やした。ちなみに、2015年1月現在の最新機種「GoPro HERO4 Black Edition」は、4Kの高画質撮影ができる他、WiFiBluetooth無線通信によって、撮影した映像を外部の記憶装置に送信することが可能。
ソニーやパナソニックなど国内メーカーのアクションカメラも人気がある。ソニー社の「HDR-AZ1」は、重さがわずか63グラムで、水深3メートルの防水機能を備えるだけでなく、カメラの映像を手もとで確認でき、録画の開始や停止、詳細設定等が行える「ライブビューリモコン」が用意されている。パナソニック社の「HX-A500」は、4Kの高画質撮影ができる他、カメラ部と本体部がセパレートになっているのが特徴だ。

(横田一輝 ICTディレクター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクションカメラ」の意味・わかりやすい解説

アクションカメラ
あくしょんかめら

アウトドアで使うことを想定した、超小型のデジタルビデオカメラ。衣服やヘルメット、自転車、サーフボードなどに取り付けて、臨場感のある映像を撮ることができる。カメラ本体を身につけることからウェアラブルカメラともよばれる。カメラのレンズは超広角・単焦点で機能するものがほとんどで、特別な操作をしなくても広範囲で鮮明な映像が録画できる。テレビ番組の収録で、出演者が身につけて自身の表情などを撮る際にもよく使われている。撮影データはメモリーカードに記録される。

[編集部 2016年5月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「アクションカメラ」の解説

アクションカメラ

主にアウトドアスポーツ中の光景を撮影することに最適化された小型デジタルビデオカメラの総称。様々なアクセサリーを用いるなどして人体、自転車、車、動物、サーフボードなどに取りつけられ、プロが撮影したかのような臨場感あふれる映像を撮ることができる。撮影した映像を動画共有サイトやSNSに投稿するユーザーが増え、2012年10月にソニーが参入したことで、同市場が一気に活性化した。

(2013-5-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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