アキタブキ(読み)あきたぶき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アキタブキ」の意味・わかりやすい解説

アキタブキ
あきたぶき / 秋田蕗
[学] Petasites japonicus (Sieb. et Zucc.) Maxim. subsp. giganteus Fr.Schmidt ex Kitam.

キク科(APG分類:キク科)の多年草フキ変種。大形で、葉柄の長さ2メートル、葉身の直径は1.5メートルにもなる。北海道、東北地方および樺太(からふと)(サハリン)、千島に自生する。暖地に移すと小形となり、フキとの区別はむずかしい。秋田県を中心に栽培され、おもに葉柄を砂糖漬けにして菓子の材料とする。西日本で栽培されるフキの「愛知早生(わせ)」は、アキタブキから選抜された品種といわれる。

[星川清親 2022年1月21日]


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百科事典マイペディア 「アキタブキ」の意味・わかりやすい解説

アキタブキ

フキ

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世界大百科事典(旧版)内のアキタブキの言及

【フキ(蕗)】より

…日本原産の野菜として古くから栽培され,自生しているものも採取,利用されてきた。雌雄異株で地下に横走する根茎を有し,この根茎から出る葉は30cmから,アキタブキの大きなものでは2mに達する葉柄と円心形の葉身からなる。花は早春に葉の展開に先だってあらわれ,短い直立した茎の頂部に散房状に筒状花のみからなる頭花をつける。…

※「アキタブキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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