アイツタキ島(読み)アイツタキトウ(英語表記)Aitutaki

デジタル大辞泉 「アイツタキ島」の意味・読み・例文・類語

アイツタキ‐とう〔‐タウ〕【アイツタキ島】

Aitutaki南太平洋クック諸島の島。首都があるラロトンガ島の北約260キロメートルに位置する。火山性の島で、同諸島で2番目に大きい。周囲環礁小島に囲まれる。コプラオレンジを産する。中心地西岸の港町アルタンガ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイツタキ島」の意味・わかりやすい解説

アイツタキ島
アイツタキとう
Aitutaki Atoll

南太平洋,クック諸島南部の環礁。環礁の北側に火山性の島があり,標高は約 140m。南方沖合いの 12の小島はサンゴ礁でできており,ターコイズブルー礁湖ラグーン)が広がる。年平均降水量は 1900mmをこえるが,時々干魃に見舞われる。中心集落はアルタンガ。
1595年と 1602年にスペインの探検家がアイツタキ島に立ち寄り,イギリスのジェームズ・クックも 1777年にこの島を目撃している。イギリス海軍の輸送帆船『バウンティ』HMS Bountyのウィリアム・ブライ船長は 1789年,有名なバウンティ号の反乱が起こる直前にアイツタキ島を訪れている。ブライは現在の主要輸出品であるパパイアをこの島に持ち込んだといわれている。西海岸のアルタンガには埠頭があり,パパイアのほか,オレンジ,バナナ,トマト,コプラが輸出される。第2次世界大戦中につくられ,21世紀初頭に設備が大幅に拡充された飛行場がある。また,いくつかのリゾート施設もある。面積 18.3km2。人口 1771(2011)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイツタキ島」の意味・わかりやすい解説

アイツタキ島
あいつたきとう
Aitutaki

南太平洋に浮かぶ火山島。南緯18度52分、西経159度45分に位置する。クック諸島の第二の島で、面積18平方キロメートル。最高点は140メートル。住民はポリネシア系で、人口2391(1986)。アルトゥンガArutungaの埠頭(ふとう)から、コプラ、オレンジが積み出される。

[浅黄谷剛寛]

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