アイスキャンデー
あいすきゃんでー
氷菓の一種で、甘味料、香料、着色料、さらに牛乳、果汁などを加えた水溶液を棒状に凍らせたもの。通常、中心に木のスティックが入り、これを持って食べる。この形は日本独特のもので、1935年(昭和10)ごろ九州で初めてつくられ、このときの商品名が一般名になったという。氷菓に分類され、市販品には食品衛生法による細菌数および取扱いなどの規制があり、製造販売は許可を必要とする。また、乳製品のアイスクリーム類を棒状に固めたアイススティック、アイスバーなどの商品も、広い意味ではこのなかに入る。英語でアイスロリーice lolly、アメリカやカナダでは一般にポプシクルPopsicle(商標)とよぶ。
[河野友美・山口米子]
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精選版 日本国語大辞典
「アイスキャンデー」の意味・読み・例文・類語
アイス‐キャンデー
〘名〙 (
洋語ice candy 元来、商品名)
氷菓子の一種。果汁、砂糖水などを凍らせた棒状の
菓子。《季・夏》〔アルス新語辞典(1930)〕
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デジタル大辞泉
「アイスキャンデー」の意味・読み・例文・類語
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世界大百科事典 第2版
「アイスキャンデー」の意味・わかりやすい解説
アイスキャンデー
氷菓子の一種。果実のジュースあるいはその代用の香料,着色料を加えた水を棒状に凍結させたもの。1919,20年ころ売り出されたときは紙に包んであったという。その後,割りばしを使って持手をつけるようになった。ことに第2次大戦後の菓子の乏しい時代にもてはやされ,自転車に箱を積んで商うアイスキャンデー売は夏の風物詩だった。アイスキャンデーの名は昭和初年につくられた和製英語で,成分上は英語のwater iceにあたる。
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