世界大百科事典 第2版 「わら(藁)」の意味・わかりやすい解説 わら【わら(藁) straw】 イネ,麦などの穀用作物の結実収穫後の茎(稈(かん)),葉を乾燥したものを,一般にわらと呼んでいる。日本では,米の生産と関連して,稲わらの利用が生活と深く結びつき,わら工品として,かます,むしろ,俵,縄,履物(わらじ,ぞうり,わらぐつ),畳床などの材料に用いられ,また飼料,肥料,敷きわら,燃料などにも利用されてきた。現在の稲わらの利用をみると,肥料として切断わらの田畑へのすき込みがもっとも多く,ついで堆肥用,畑の敷きわら用で,稲わら総産出量の過半数が農業用として使われている。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報