れろれろ

精選版 日本国語大辞典 「れろれろ」の意味・読み・例文・類語

れろ‐れろ

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 舌がもつれて発音が不明瞭なさまを表わす語。
※銀二郎の片腕(1917)〈里見弴〉「舌が一寸ほどの厚さもあるかと思はれるやうな重くるしい調子で、レロレロとわけのわからぬことを呟く舅に」
幼児をあやすのに、舌で上顎をはじいて音をたてるさまを表わす語。
俳諧・反故集(1696)下「遼来々々(レロレロ)小児泣詞也」
[2] 〘形動〙
① 酒の酔い麻痺などで、舌がもつれて何を言っているのかよくわからないさま。
※俳諧・崑山集(1651)一二「ゆふれるはしくれろれろの小春哉〈政信〉」
② 幼児の舌のよく回らないさま。転じて、その真似をして幼児をあやすさま。
※俳諧・新続犬筑波集(1660)一「たるるよたれの糸の長日 青やきのみとり子おもふれろれろに〈季吟〉」
[3] 〘名〙
① 酔ったりして舌がもつれ、はっきりものが言えないこと。また、幼児をあやすのに(一)②のようにすること。また、その人。
※俳諧・桜川(1674)春二「れろれろをするや姫ももの酒のえひ〈季吟〉」
② 嗽(うがい)をすること。
雑俳・田みの笠(1700)「ぬけにけり・れろれろをする葱(ねぶか)汁」

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デジタル大辞泉 「れろれろ」の意味・読み・例文・類語

れろ‐れろ

[副]
舌がもつれ発音がはっきりできないさま。「泥酔してれろれろ言う」
幼児をあやすのに、舌で上あごをはじいて出す音や、そのさまを表す語。「れろれろばあ」
[形動]に同じ。「寒さに麻痺まひして舌がれろれろになる」
アクセントロレロ、はレロレロ
[類語]酔う酔っ払う出来上がる酩酊沈酔大酔たいすい泥酔乱酔飲まれる虎になる酒気微醺びくん酔い潰れるべろんべろんぐでんぐでんべろべろへべれけ悪酔い酔態酒乱酔眼酔眼朦朧もうろうさか焼けほろ酔い生酔い微酔酔狂酔歩呂律ろれつが回らない千鳥足目が据わるメートルを上げる宿酔二日酔い酔いどれ酔っ払い大虎おおとら

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