ゆんた(読み)ユンタ

デジタル大辞泉 「ゆんた」の意味・読み・例文・類語

ゆんた

《「結い歌」または「読み歌」からという》沖縄県八重山地方に伝承される歌謡一群多く長編叙事詩で、労働の際に男女掛け合いで歌われる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ゆんた」の意味・読み・例文・類語

ゆんた

〘名〙 沖縄県八重山諸島の歌謡の一種。「安里屋結(あさどやゆんた)」など作業歌として歌われたものが多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ゆんた」の意味・わかりやすい解説

ゆんた

沖縄県八重山諸島の古謡の一つ。〈ユンタ〉とも表記する。対語・対句を用いながら長々とうたう自由律の叙事詩で,労働の場で多くうたわれるので結(ゆい)(労働交換,共同作業の意)歌の転訛(てんか)かともいい,また読歌(よみうた)から出たとの説もある。同じ古謡のジラバに比べてテンポが速く,作業の促進に効果をあげる。自然,動植物人事など題材はさまざまで,島役人の失恋譚をうたった《安里屋(あさどや)ゆんた》,猫の生態を素材にした《猫(まや)ゆんた》などが名高い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android