ゆくらゆくら

精選版 日本国語大辞典 「ゆくらゆくら」の意味・読み・例文・類語

ゆくら‐ゆくら

[1] 〘形動〙 ゆらゆらと揺れ動くさま。物が揺れるさまにも、気持が揺れ動くさまにも用いる。一説に、しっかりしていて動揺しないさま。
万葉(8C後)一三・三三二九「人の寐(ぬ)る うま寐(い)はねずに 大船の 行良行良爾(ゆくラゆくラニ) 思ひつつ 吾が寐(ぬ)夜らは 数(よ)みも敢へぬかも」
[2] 〘副〙 (「と」を伴って用いる) (一)に同じ。
※談義本・根無草(1763‐69)前「君が姿を垣間見しより、〈略〉ゆくらゆくらと釣舟の、浪にただよふ梶枕」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ゆくらゆくら」の意味・読み・例文・類語

ゆくら‐ゆくら

[形動ナリ]揺れ動くさま。ゆらりゆらり。
天雲の―に葦垣あしかきの思ひ乱れて」〈・三二七二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android