もて成す(読み)モテナス

デジタル大辞泉 「もて成す」の意味・読み・例文・類語

もて‐な・す【もて成す】

[動サ五(四)]
人を取り扱う。待遇する。あしらう。「国賓として―・す」「よそよそしく―・される」
心をこめて客の世話をする。饗応する。馳走ちそうする。「山海珍味で―・す」「客を酒で―・す」
そうであるかのようにとりなす。みせかける。
「無理に納得したていに―・す」〈漱石吾輩は猫である
とりはからう。処置する。
「あるに従ひ、定めず、何事も―・したるをこそよきにすめれ」〈・四九〉
特に取り上げて問題にする。もてはやす。
「今様の事どもの珍しきを言ひ広め―・すこそ」〈徒然・七八〉
[可能]もてなせる
[類語]供応馳走ふるまう饗する相伴遇する接待歓待構いお構い愛想接客もてなし椀飯おうばん振る舞い造作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android