精選版 日本国語大辞典 「もさ」の意味・読み・例文・類語
もさ
※俳諧・やつこはいかい(1667)「霞祇遠のこいしいぞもさ ぬるっこき清水あびて神祈り」
[2] 〘名〙
① (ことばの終わりに「もさ」という語を付けたところからいう) 関東の人をあざけっていう語。転じて、田舎者。また、やぼな人をあざけってもいう。
※仮名草子・可笑記(1642)四「肥とりもさといへる者痩せたる馬に大きなる桶二つつけて」
② 巡礼のこと。
※雑俳・西国船(1702)「あたたかな・金出す順礼(モサ)が真懐」
もさ
(イ) 腹をいう。〔隠語輯覧(1915)〕
(ロ) 度胸をいう。〔特殊語百科辞典(1931)〕
※いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉四「俺のことか。モサナシ(度胸がない)とは俺のことか」
(ハ) 掏摸(すり)、掏摸の常習者をいう。〔日本隠語集(1892)〕
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