めんぱ

精選版 日本国語大辞典 「めんぱ」の意味・読み・例文・類語

めんぱ

〘名〙 木製の曲げ物の弁当箱
俚言集覧(1797頃)「めんぱ 武蔵忍のあたり弁当箱をめんぱと云」

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デジタル大辞泉 「めんぱ」の意味・読み・例文・類語

めんぱ

面桶めんつう1」に同じ。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「めんぱ」の解説

めんぱ[木工]

九州・沖縄地方、宮崎県の地域ブランド。
西臼杵郡日之影町で製作されている。めんぱとは、木製曲げ物の弁当箱。わっぱ・めっぱ・めんぱなど地方によってさまざまな呼び名があるが、宮崎県ではめんぱと呼ぶのが一般的。主に檜・杉・合歓の木を材料として使用し、薄く削った材料を熱湯でやわらかくして形を整え、細かく裂いた桜皮で縫い合わせ、底板をはめこむ。保湿力・吸湿性に優れており、米が炊きたてのように美味しく食べられる。宮崎県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典(旧版)内のめんぱの言及

【弁当】より

…屋外で食事をとる必要から携行する食物のこと。農・山・漁村や都市の諸技能者の間では,屋外の労働を目的としたとき,家に帰って食事をとれない場合に携行したが,その形態は地域ごとの食生活に応じて一様ではなかった。米飯,粟飯,稗飯,芋などが中心で,それによって容器も異なり,畑作地帯では稗や粟の飯を入れる網袋状の苞(つと)が多い。そのほか藺(い)やわらなどで編んだ苞のほか,柳や竹の皮で編んだ行李(こうり),杉や桜をへいで曲げたワッパ,メンパの類があった。…

【破子(破籠)】より

…食物を入れて持ち運ぶ容器。《和名抄》によると餉笥(かれいけ),つまり食物を入れる曲物(まげもの)の器で,内部に仕切りのあるものとされている。おおむねヒノキの薄板で造り,ふたつきのものだったようである。《宇津保物語》に〈檜破子(ひわりご)五十,ただの破子五十荷〉とあるように,ふつうの破子のほかに檜破子と呼ぶものがあった。破子そのものがヒノキを材料としたことを考えると,この両者がどう違っていたのか理解しにくいが,《賀陽院水閣歌合(かやのいんすいかくうたあわせ)》(1035)には,その際に用いられた檜破子が,紫檀(したん)の地に螺鈿(らでん)を施した足をつけてあったと注記している。…

※「めんぱ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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