めく

精選版 日本国語大辞典 「めく」の意味・読み・例文・類語

め・く

[1] 〘接尾〙 (五(四)段型活用) 名詞や形容詞・形容動詞の語幹副詞擬声語語根などに付いて動詞をつくる。そのような状態になる、それに似たようすを示す、などの意を表わす。「春めく」「人めく」「罪人めく」「なまめく」「ことさらめく」「わざとめく」「ざわめく」「ほのめく」など。
土左(935頃)承平五年二月一六日「池めいてくぼまり、水つける所あり」
※俳諧・文化句帖‐二年(1805)一〇月「ちとの間は我宿めかずおこり炭」
[2] 〘自カ四〙 それらしく見える。
※滑稽本・素人狂言紋切形(1814)上「アノサ幇間医者といふやつは、色男ぢゃアめかねえよ」

めく

〘名〙
① 「めくら(盲)」の略。
※浄瑠璃・奥州安達原(1762)三「どうぢゃ、盲(メク)のお袖、よい貰ひがあるさうなの」
② 「めくらじま(盲縞)」の略。
守銭奴の肚(1887)〈嵯峨之屋御室〉六「今日おろしたての盲縞(メク)腹掛

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「めく」の意味・読み・例文・類語

め・く

[接尾]《動詞五(四)段型活用》名詞、形容詞・形容動詞の語幹、副詞などに付いて動詞を作り、そのような状態になる、それに似たようすを示す意を表す。「春―・く」「ほの―・く」「今さら―・く」「ざわ―・く」

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