みなみのかんむり座(読み)みなみのかんむりざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「みなみのかんむり座」の意味・わかりやすい解説

みなみのかんむり座
みなみのかんむりざ / 南冠座

夏の宵の南の空低く、いて座のすぐ南に接する小星座で、春の宵の頭上近くに見える北の「かんむり座」に対してこの名がある。小さな星を連ねて半円形を描く姿は小さいながらもよく目につき、すでに紀元前3世紀のギリシアの天文詩人アラトスも、北のかんむりとともに二つの冠として述べているほどである。星座絵には草花を束ねてつくった輪として描いているものもある。

[藤井 旭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「みなみのかんむり座」の意味・わかりやすい解説

みなみのかんむり座
みなみのかんむりざ
Corona Austrina

南の冠座8月の宵に南中する南天星座。概略位置は赤経 18時 30分,赤緯-41°。さそり座の尾に近く,4等以下の星が半円をつくる。

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