まあまあ

精選版 日本国語大辞典 「まあまあ」の意味・読み・例文・類語

まあ‐まあ

[1] 〘副〙 (「まあ(一)」を重ねた語)
① 「まあ(一)①」を強めたいい方。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)初「マアマアおいらに任しておきなよ」
② 「まあ(一)②」を強めたいい方。
※詞葉新雅(1792)「マアマア かつがつ」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八「まあまあいい方だよ」
[2] 〘形動〙 極端に良くも悪くもないさま。不満足ながらの評価をこめていう。「今日の収穫はまあまあだ」
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一一「渡者とは違って堅さうにも見えるから、まあまあと思って辛抱もしてゐたのが」
[3] 〘感動〙 「まあ(二)」を重ねたもので、驚きの感情を表わす語。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)道中双六「まあまあそちはけな者じゃ」

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デジタル大辞泉 「まあまあ」の意味・読み・例文・類語

まあ‐まあ

《「まあ」を重ねた語》
[形動]十分ではないが、一応は満足できるさま。「―な出来」「客の入りは―だ」
[副]
に同じ。「彼にしては―よくやった」
とりあえずある事をするようにすすめるさま。まず。とにかく。「あいさつはあとにして、―お上がりください」
[感]
驚きや意外な気持ちを表す語。あらあら。おやおや。「―、よくいらっしゃいました」「―、こんなことをして」
相手を抑えなだめるときに用いる語。「―そう言うなよ」
[類語]まあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的どうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善そこそこまずまずセカンドベストベター及第無難副次的二次的二義的ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

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