ぼさぼさ(読み)ボサボサ

精選版 日本国語大辞典 「ぼさぼさ」の意味・読み・例文・類語

ぼさ‐ぼさ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 何もしないでぼんやりしているさまを表わす語。ぼやぼや。ぽさぽさ。
※太十と其犬(1910)〈長塚節〉五「三次の手には荒縄で括った犬の死骸があった。太十はあとでぼさぼさとして居た」
② 髪の毛などが伸びて乱れているさまを表わす語。
※時は過ぎゆく(1916)〈田山花袋〉二七「髪の毛のボサボサした真弓の泣はらしたやうな赤い眼とが映った」
[2] 〘形動〙
① 髪の毛などが伸びて乱れているさま。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉一「頭髪〈略〉かうボサボサに成ってはどうしても今夜こそはと」
② 紙などが毛羽立っているさま。ぱさぱさ。
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉四「一枚春画がボサボサに紙に毛が立つほど、何度も何度もグルグル廻された」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぼさぼさ」の意味・読み・例文・類語

ぼさ‐ぼさ

[副](スル)
髪などの乱れているさま。「ぼさぼさ(と)した頭を整える」
すべきことをしないでぼんやりしているさま。「ぼさぼさ(と)していると落第するぞ」
[形動]1に同じ。「ぼさぼさな頭」
アクセントサボサ、はボサボサ
[類語]1ぼうぼうもじゃもじゃばさばさぎっしりびっしりごしゃごしゃごちゃごちゃうじゃうじゃうようよわらわら群がるひしめく鈴なり密集集中凝集蝟集いしゅうふさふさ茂る生い茂るはびこる繁茂自生密生叢生そうせい群生鬱然うつぜん鬱蒼うっそう草深い木深いこんもりちりちり縮れ縮れ髪縮れ毛カーリーヘアほつれ毛ざん切りさんばら髪乱れ髪寝乱れ髪蓬髪ほうはつ蓬頭ほうとう/(2あんぐりあんごりぼんやりぼうっとぼそっとぼけっとぽっとぼさっとぽうっときょとんぽかんぽかり不明瞭灰色ぼうぼやっともやもやおぼろおぼろげ不鮮明朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入り

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