ぼうっと

精選版 日本国語大辞典 「ぼうっと」の意味・読み・例文・類語

ぼうっ‐と

〘副〙
① 不意に火の燃え上がるさまを表わす語。また、ほのかに明るくなったり、顔に赤みがさしたりするさまを表わす語。ぽうっと。ほうっと。ほうと。
浄瑠璃八百屋お七(1731頃か)上「あかり障子がぼうっと燃へ」
② ぼんやりしているさまを表わす語。ぽうっと。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉五「自分の心も何もぼうっとして物思ひのない処へ行かれるであらう」

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デジタル大辞泉 「ぼうっと」の意味・読み・例文・類語

ぼうっ‐と

[副](スル)
物がぼやけて見えるさま。「島影ぼうっとかすんで見える」
意識が正常でなく、ぼんやりしているさま。「ぼうっとしていて大事なことを忘れた」
明るさや色あいなどがかすかに感じられるさま。ほんのり。「東の空がぼうっと赤らんできた」
音をたてて燃え上がるさま。「ぼうっと火の手が上がる」
[類語](1陰る曇る霞む掻き曇るぼやける暈ける掠れるぼんやり朦朧どろん不透明ほのかかすかほんのりうっすらおぼろげ薄薄淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然冥冥漠然ぼうとぼやっと不鮮明もやもや見えにくいほの見えるしょぼつくしょぼしょぼ茫茫ぼうぼう不可視/(2あんぐりあんごりぼんやりぼそっとぼけっとぽっとぼさっとぼさぼさぽうっときょとんぽかんぽかり不明瞭灰色ぼうもやもやおぼろおぼろげ不鮮明朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく漠然ばくぜん不詳未詳未知未確認迷宮入りほのかなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかぼやける雲をつかむ不確かもやもや曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこ漠漠

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