ほかほか

精選版 日本国語大辞典 「ほかほか」の意味・読み・例文・類語

ほか‐ほか

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 力強く、または一途に物事をするさまを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 簡単に、または不用意に事を行なうさまを表わす語。
浄瑠璃・将門冠合戦(1740)一「恋しい懐しい逢たい見たい心ばかりに、つひほかほかと爰(ここ)へ来て」
③ 心地よい暖かさや、適度に暖かいさまを表わす語。
※好色ひともと薄(1700)七「さとうまんぢうをならべたるごとく、ほかほかとあたたかに」
④ おだやかに湯気などのたつさまを表わす語。
※俳諧・小柑子(1703)下「ほかほかと茶粕のいきや雪の花〈是柳〉」
[2] 〘形動〙 (一)③に同じ。
ハッピネス(1973)〈小島信夫〉一「これから寒かろうと思います。しかし、市中の女のぬくもりで、ぼくはホカホカでしょう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ほかほか」の意味・読み・例文・類語

ほか‐ほか

[副](スル)
心地よい暖かさを感じるさま。「少し歩くと背中ほかほか(と)する」「ほかほか(と)した飯」
急に、または力強く事を行うさま。
「―トモノヲ言ウ」〈日葡
不用意に事を行うさま。
「その場に臨み、そのことにあづからざれば、―とは受けとられず」〈鶉衣・贈或人書〉
[形動]1に同じ。「ほかほかな焼きいも」
アクセントカホカ、はホカホカ
[類語](1)(暖かいあったか暖か温暖生あたたかいぽかぽか温和優しいぬるぬくい生ぬるいぬくぬくぬくもりほやほや暖気春暖ほっくりほくほくほっこりぬくみぬるみ暖まるぬくもるぬるむ暖める

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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