べらんめえ

精選版 日本国語大辞典 「べらんめえ」の意味・読み・例文・類語

べらん‐めえ

[1] 〘感動〙 (「べらぼう」に軽蔑の意の接尾語「め」の付いた「べらぼうめ」の変化した語。「べらんめい」とも) 主として江戸っ子が人をののしっていう語。ばか。
滑稽本・八笑人(1820‐49)三「べらんめへ市に張形を売アしめへし」
[2] 〘名〙
① 江戸っ子。
風俗画報‐四二号(1892)人事門「ベランメイの江戸気性ふり廻す」
落語・京阪見物(1894)〈三代目春風亭柳枝〉「江戸っ子はべらんめへで通して居りますから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「べらんめえ」の意味・読み・例文・類語

べらん‐めえ

[感]《「べらぼうめ」の音変化》江戸っ子相手をののしっていう語。「べらんめえ、くやしかったらやってみろ」
[名]江戸っ子。
「あの男も―に似て居ますね」〈漱石坊っちゃん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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