精選版 日本国語大辞典 「へん」の意味・読み・例文・類語
へん
(イ) ア段に変化したものに付く。「行かへん」「有らへん」など。
(ロ) エ段に変化したものに付く。「行けへん」「有れへん」「為(せえ)へん」「来(けえ)へん」など。
※鱧の皮(1914)〈上司小剣〉二「一つぐらゐ殖やしたかて、何んでもあれへん」
(ハ) イ段の長音に変化したものに付く。「着(きい)へん」「来(きい)へん」「見(みい)へん」など。
[語誌](1)(イ)は「行きはせぬ(ん)」「行きゃせん」から「行きゃへん」になり、明治時代に「行かへん」になった。(ロ) の「行けへん」は、それが、さらに変化したもの。(イ) は京都に多く、(ロ)は大阪に多い。
(2)「せえへん」「けえへん」および(ハ)は、一音節の動詞の語尾が「は」と融合して長音化したもの。
(2)「せえへん」「けえへん」および(ハ)は、一音節の動詞の語尾が「は」と融合して長音化したもの。
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